WEDDING
男が仕切る結婚式。ヘリテージ篇
そしてバトンは、今彼の手に握られている。
ヨーロッパには、
過去と現代がつながれている世界が存在する。
それは決して容易いことではない。
けれど容易く消し去っていいものでもない。
そこには、
人間だけが渡し続けることができるバトンがあるから。
過去の息吹はそのままで、
現代が大きく深呼吸している機能やテクノロジーもデザイニングされなければならない。
リ・デザインをしていくことによって、過去も現代も「今」になることができる。
ヘリテージ。
未来に残すべき、残されるべき先祖の手業。
ものだけではく、こころまでもが続いていくこと。
2011年、ヘリテージ・コレクションが、
ジャック・ガルシアの手によって始まった。
エレガントかつ最高級なものへの深い理解を持つ人々のために。
究極創造されたオーダーメイドのラグジュアリーへのアプローチ。
それこそが、ガルシアならではの繊細さが生きる手法。
ヘリテージ・コレクションのチームは、
ガルシアの手にバトンを渡した。
そのバトンは、4つのコレクションの中で、
花咲、華前誇り、歴史のあれこれを映し出す鏡にもなる。
撰ばれし人々のために、
選ばれしいにしえの建物たちが呼吸しだす。
私たちは、
地球上に起こりし、
人の中に振りし歴史のシャワーを浴びよう。