カーサ アンジェリーナ

アマルフィコーストの突端には、
白亜がお似合いのブティックホテルがある。

Casa Angelina。

アンジェリーナの家。

愛する母の名前を、ホテルのネーミングに使った。

アマルフィでもなくボジターノでもなく、

その真ん中にあるブライアーノの地に控えめなスタイルである。

それは、家族の真ん中にいるのに、どこか控えめで、

ただただ笑顔が美しい母のスタンスと似ている。

オリーブやレモンの気が生い茂る。

石垣の上に四季の花々が咲き誇る。

SS163は、アマルフィドライブとして知られる。

狭くて曲がりくねった2車線だけのハイウェイ。

子供たちのそれぞれの人生のようなロケーション。

アンジェリーナからは、

それらを見守るように眺めることができる。

まさしくいつまでも、あなたの子供であるのだ、私たちは。

結婚式はここの屋上テラスで。

正直天気も左右します。

万一のことだってあるかもしれない。

でも、そんなことを気にしていたら、

どこでだって万が一は起こる。

ここを選ぶ意味は、そういう万が一とは無縁とも言えなくもない。

白亜の空間と青い海に囲まれたアンジェリーナのテラス。

そんな場所での結婚式が実現できるのは、ここだけの特典。

ウェディングメニューの定番のプリモは、

この地方の名物、ネラーノ村のパスタ、

Spaghetti alla Nerano　／　スパゲッティ・アッラ・ネラーノ。

ポイントは、揚げたズッキーニとパルミジャーノ・レッジャーノ。

ゲストが喜ぶ顔が今から浮かぶ。

サンセットタイムは、ドルチェぐらいのタイミング。

遠く離れたポジターノ。

夕陽はアペロール色の光で包まれている。

結婚式を夕刻の時間にしたいのは、

この沈む朱（あか）の感動を共有したいから。

アンジェリーナならではの夜へと続いていくから。