インターコンチネンタル プーケット

消費ではなく循環が生み出す生命の力
それはきっと僕たちの未来に続いている。

世界中の人々は受け入れるけれど、

どんな小さな種一つでも外来種を許さないポリシーがここにある。

サステナブルとガストロノミーへの揺るぎないこだわり。

かつて人類には、プラスチックなど地球の土に溶け込まないようなものはなかった。

そう、少しの雨でさえ溶けてしまうんじゃないかと思われる紙すらなかった。

自然。

大きな蓮の葉っぱをお皿にして、

木の枝をお箸に、スプーンにして、

大地の恵みや海からの贈り物を食べ、

それを循環させてきた。

今現在、それを忠実に遂行することは厳しいかもしれないが、

ここでは、その厳しさに取り組みながら、

ゲストをもてなしている。

最初に言ったけれど、

ここにもともとなかった植物の種は、

もともとあった植物の脅威となる。

だから許さない。

生態系を守っていくことが必要。

それは非難されるような純粋種主義とは違う。

地元の農家や漁師と、形にする職人たちの協力関係。

それが高品質で倫理的な食材になる。

食材は料理の鮮度を高める。

日本では、

ガストロノミーのことをただ美味しいものを食べるとするきらいがある。

けれど、

これだけの手間暇をかけて作られた料理をただ美味しいだけで済ませていいものか。

命を差し出してくれた食材、

それらが料理に到達するまでに関わった人々に、

こころから「ありがとう」と念じながらゆっくりいただくことこそ、

本当のガストロノミーではないだろうか。

美味しいとありがとうは、繋がっている。

そのために、

ここでは1日に125キログラムの生ごみが出る。

しかし、それらは月に750キログラム高級天然肥料になる。

確実に循環させている心憎い脅威。

ちょっと偉そうに小難しいことを言ってしまった。

郷に入っては郷に従え。

結婚式に来たからと言って長くて1か月しかいない僕たちが、

うかれて、

ここの約束事を守らないというのはダメだ。

循環、輪廻。

ある土地では、ゴミをすてることを「環わしてくる」と言う。

プーケットにもそんな価値観が根付いている。

実はそういったことに敏感な新郎新婦が、

インターコンを結婚式に選ぶらしい。

ゲストも道連れだ。

色々を感じてほしい。

インターコンチには、

そんな目的の結婚式もある。