- 国名 イタリア
- エリア アマルフィコースト
アマルフィ海岸に蘇った楽園、
世界屈指の富豪の別荘へ。
彼は言った。
「アメリカは、紳士の住む場所ではない」。
今から132年前、彼は43歳だった。
19世紀の43歳は、立派な紳士。
彼の名前は、
ウィリアム・ウォルドーフ・アスター卿。
卿と呼ばれる限りは、生まれながらの紳士でなくてはならない。
けれど、
彼は自分の身分に安住することを是としなかった。
ナポリ湾を見渡せる荘厳なヴィラ・アスター。
断崖絶壁に聳え立つヴィラから花嫁が逃げるとしたら…
蒼い海に飛び込み人魚姫になるしかない。
ここに集う淑女たち、
実はとびきりの人魚姫の生まれ変わりだったりするかも。
そうさ、ここはパラダイス。
彼の頭をそんな想いがよぎったはず。
ここ、紀元1世紀邸宅を構えたのはアウグストゥス皇帝の孫。
その精霊に、アスター卿は出会い、許された。
「お前こそが、ここにふさわしい」。
ニューヨークを出てから14年、やっと辿り着いた。
ドミニコ会修道院があった土地を見事な庭園にした。
さらに、
ポンペイ風ヴィラを、
イオニア式の円柱と新古典主義のフレスコ画で彩った。
紳士の生涯をかける地が、ここだった。
彼の命は、ここで召された。
それから、
たくさんの著名人がここを自分の在処にしようとした。
けれど現代人がこの美しさに溶け込むことを許されるにはまだ時間がかかる。
アマルフィ海岸の高級リゾートの基準。
ヴィラ・アスター。
1970年まで待って、やっと。
天空に一番近く、
深海の底すらも照らし出される。
すべては、
アスター卿がアメリカを捨てた日から始まった物語だから。
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MEMO
Overlooking the Bay of Naples, this majestic property rises sheer above the sea on a cliff. With arguably one of the greatest views in the world and a splendor rarely seen, both inside and outside, Villa Astor has quite rightfully been labeled “Paradise”. With a long history that can be traced back to the 1st century A.D., when Agrippa Postumus, grandson of Emperor Augustus, first made it his residence, Villa Astor has long been a home and a destination for the rich and noble. Purchased by one of the wealthiest men at the time, Lord William Waldorf Astor, in 1905, the Villa became his passion project as he enlarged the territory and designed a splendid garden at the back of the house where a Dominican monastery once stood. His final addition to the property was the “Pompeiian” villa, which he decorated with Ionic columns and neo-classical frescoes by a Roman artist, Mario Spinetti. After his death, the Villa underwent a period of obscurity, though even during this time it still attracted notable figures, such as Benedetto Croce, the revered Italian philosopher and politician, who lived there during the Second World War. In the 1970s, Villa Astor was acquired by a wealthy family, Mariano Pane and his wife, who welcomed many illustrious guests including Princess Margaret, Rudolf Nuriev, Gregory Peck, Sofia Loren, Franco Zeffirelli and Gianni Agnelli. Today, Villa Astor sets the benchmark for luxury accommodation on Amalfi Coast and has been named as a dream vacation home by many luxury lifestyle and travel publications such as Town & Country, Quintessence, Forbes, Bloomberg and the Telegraph.
ナポリ湾を見渡せるこの荘厳な敷地は、断崖絶壁の海上にそびえ立っています。ヴィラ・アストールは、間違いなく世界有数の眺望を誇り、内外ともにめったにお目にかかれない華麗さで、まさに「パラダイス」と呼ぶにふさわしい。紀元1世紀、アウグストゥス皇帝の孫であるアグリッパ・ポストゥムスが初めてこの邸宅を構えた時まで遡ることができる長い歴史を持つヴィラ・アスターは、長い間、富裕層や高貴な人々の邸宅であり、目的地であった。1905年、当時最も裕福な人物の一人であったウィリアム・ウォルドーフ・アスター卿によって購入されたヴィラは、彼の情熱的なプロジェクトとなり、領地を拡大し、かつてドミニコ会修道院があった家の裏手に見事な庭園を設計した。敷地への彼の最後の増築は「ポンペイ風」ヴィラで、イオニア式の円柱とローマの画家マリオ・スピネッティによる新古典主義のフレスコ画で飾られた。彼の死後、この邸宅は無名の時代を過ごしたが、その間も、尊敬を集めるイタリアの哲学者であり政治家であったベネデット・クローチェが第二次世界大戦中に居住するなど、著名人を惹きつけていた。1970年代、ヴィラ・アスターは大富豪のマリアーノ・パネとその妻によって買収され、マーガレット王女、ルドルフ・ヌリエフ、グレゴリー・ペック、ソフィア・ローレン、フランコ・ゼフィレッリ、ジャンニ・アニェッリなど、多くの著名なゲストを迎えた。今日、ヴィラ・アストールはアマルフィ海岸の高級宿泊施設の基準となっており、タウン&カントリー、クインテッセンス、フォーブス、ブルームバーグ、テレグラフなど、多くの高級ライフスタイル誌や旅行誌から夢の別荘として選ばれています。
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