- 国名 日本
- エリア 瀬戸内
シーマンシップ式、新卒研修@瀬戸内
ヨットから人間社会で生きる基本的な姿勢を学ぼう
仕事とは、一番小さいことこそ、大切に始めなければならない。
関東一円に飲食店を展開するBOSSから、依頼があった。
今年度の新入社員6人を、BOSS自身が引き連れて研修旅行に行く。
この6人というのは、将来的な幹部候補生。
採用試験の時に、優劣つけることができなかった。面接では、模範解答をせず、自分の言葉でこの会社でなにをしたいかを語った。
本来は若干名採用の予定だったが、彼らの思いに懸けてみたくて、採用した人材だと聞く。
BOSSと話した結果、BOSSの趣味であるヨットをベースとした研修とした。
海で船を操るということは、縦の命令系統が必須となる。
しかし、海という1分先の予想もつかない場所に置いて、ただ縦系統の指示待ちをしていたら、全員の命にかかわる事態も想定できる。
漁師の言葉には「板子一枚下は地獄」がある。
地獄ならば、だれも海を目指さなければよいのに…。
それでも男たちが、命を張っても海に出るというのは、「板子一枚の極楽」もあるからには違いない。
そこには、想像を超えた自分の力と仲間の力を合わせたなにかが在るから、追い立てられるように男たちは海原に向かう。
BOSSは、この研修旅行体験で、6人全員が、船舶免許を取りたいと言う。
その言葉を待っている。
店舗での仕事と船舶の仕事は直接はつながらないかもしれないけれど、希望すれば、費用はBOSS持ちで免許を取らせたいと言う。
場所は、瀬戸内海にした。
10日間、皆で瀬戸内海の島々をめぐる。
彼らは操船は出来ないけれど、帆を広げ、帆をたたむ、風や潮の流れを読むなど、クルーに必要な基本動作は、BOSS自身がレクチャーする。
「世界中の船乗りの憧れが、瀬戸内海」という話もある。
狭い内海の中、穏やかな流れのある場所もあり、急に渦を巻く流れの激しい場所もある。
瀬戸内海は、人が作り上げた海ではなく、太古から人間が与えられた自然そのものの海だ。
船長含め、ヨットに男が8人。
寝床は、船内の寝袋と島の民宿を使い分けることにする。
今時の若者は、1人1人の部屋があって当たり前だから、かなり窮屈かもしれない。
この窮屈を克服するのが、まずは第一関門かもしれない。
小さな作業、大きな作業。そのすべてが、生まれてはじめて体験することかもしれない。
そのすべてが、命に直結もしている。
そして、そこの体験をもって、シーマンシップが生まれる。
そもそも、シーマンシップとは何か...
これは海の世界における精神、心構え、考え方、意識、マナー、常識を指す。ほぼ世界的に共通している。
その意味合い...
(船乗りとしての技能)
航海をするために必要な基本的技能で、運用術とか航海術といったもの。
(船乗りとしての資質、心がけ・マナー)
海上生活への順応性、心構えや精神的及び身体的順応性と言った人格に由来するもの。
なぜ必要か...
人間は海の中で生きることはできない。
海で死なない方法は、海に、落ちないこと。
本物のシーマンは海に落ちた時の対処よりも、まずは海に落ちない注意が出来る人だ。
自然の怖さを知り、海に逆らわない。
命の尊さと海における人間の弱さを知るなどの全てを、素直に受け入れられる謙虚な精神こそが、真のシーマンシップ。
さらには、海においての天候(潮の流れや天気)に絶対はなく不確定。海上での環境は限られる。
船内も、人員も、資源も。そのなかで耐えられる強靭な精神力、体力、チームワークが求められる。
また、海にいるのは、日本人だけではない。
言葉というツールが使えなくても、船乗りとして共通のコミュニケーションを持つこと。
そこに、国籍や人種や肌の色などは一切関係ないのです。
資質だけでいうならば...
先を読むこと。確実にできることをシェアし合い安全をキープする。
なによりも、迅速に動くこと。仲間との協調性。
海を汚さない、マリーナでのマナーなど、全てにおいて謙虚な心。
事前の航海計画、具体的な計画性。
ビジョンとロマン、冒険心。
恐れと勇気。
節度を大切にする人間性、協調性。
整理整頓。感謝の気持ち。質実剛健さ。
などが求められる。
ただ、これらは、海に限った話しではない。
きっと、接客商売にも通じるもの。
たった10日間ですべてを学ぶのは難しいかもしれない。
けれど、 将来、海外への出店も視野に入れてると言うBOSSの思いを聞くとなおさら。
この、海で学んだことすべて。 自ら進んでいかなければ、目的地にはつかないこと。
そこにいる仲間を信じること。
そんなシーマンシップが、 必ずや役立つ起点になる。 そんな研修になるのではないでしょうか。
*板子一枚下は地獄(いたごいちまいしたはじごく)とは?
のんびり海に浮かんでいる船でも、底にある一枚の板をはずしたら沈んでしまう。
この言葉は、船乗りの仕事は危険と隣り合わせ、という意味で使われる。
おだやかな海だからといって安心してはいけない。
船乗りの言葉。
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