キックオフ会議 Kick-off meeting

新規プロジェクト作戦会議＠沖縄
別荘を持つ人たち、持ちたい人たちの思いを探れ

東京港区に本社がある、不動産会社のBOSSから、ご依頼をいただきました。

富裕層をターゲットとする別荘販売を今秋からスタートする。

そのために、専門部署を立ち上げる。

スタッフ数は、15人。

一つのチームとして、今までにない形の別荘販売を作り上げて欲しい。

しかし、旅行やリゾートを楽しむ経験を持つスタッフたちではあるが、自分の別荘を持ち、ゲストにおもてなしする方法を知らない者も少なくはない。

そこで、BOSSを含む役員5名が、15人のスタッフをひたすらもてなす。

「おもてなし上手が、別荘を所有すると、どんな未来になって行くか」を体験してもらう。

そんなキックオフ会を開催したい。

キックオフには、プロジェクトの開始宣言の意味もある。

うちの会社らしいキックオフ。

BOSSの思いを形にしていくプラン。

メンバーの中には、新卒5名も含まれている。会社の未来を託す人財としての期待もある。

笑顔にさせる「なにか」とはいったい「なに」なのかを、この旅の中で掴んでもらいたい。

おもてなしのプロが行うホテルにみんなで行く方が、確かに合理的。

でも、ここは、あえてホテルに宿泊しない選択。

別荘を所有できる、長い間維持することができる人物って、どんな価値観を持つのか…。

それはホテル旅行では絶対にわからないことです。

別荘は、セカンドハウス。もう一つの我が家です。

青い海、綺麗な空気。

ただの建物としての別荘でなく、「ここに建てたい」「何度でも来たい」そんな思いが詰まった選ばれし土地にあるのです。

自分が自分に戻れる場所であると同時に、その空間を独り占めするわけにはいかないのが、別荘の存在意義。

「皆と集まれる場所」であったらもっといい。 そんな場所でもあるのが、セカンドハウス。

BOSS自らのおもてなしは、スタッフへの日ごろの感謝の印でもあります。

もちろん、この先別荘を購入する人たちも、BOSSのおもてなしの中に光る同じ気持ちをもっているはず。

だからこそ、アニバーサリーエージェントは、そんなBOSSのご依頼に、こんなプランをご提案しました。

スタッフはこれから「別荘販売事業」に携わっていきます。

沖縄が舞台の別荘販売を、まず想定した上でスタート。

だから、あえてホテルに宿泊するのではなく一軒家タイプのコテージを、貸切に。

この旅の中で、スタッフ15人が体感するミッションは、大きく２つ。

1つ目は「別荘でのおもてなしを学ぶ」です。

別荘を持つ人の気持ちを限りなく知る。これこそ、営業上の強味になるでしょう。

今日のホストはBOSS、そして役員たち。 そこで展開される「おもてなし」はいったいどんなものなのか。

今までの人生で体験した「なにか」に共通する点は存在するのか。

別荘に場所を移した、BOSSや役員たちは、人間としてどうかわるのか？

そう。「おもてなし」の中心にいるホストの細かい気配りって、なにか。

充分に観察することで、発見がある。 発見することで、学ぶ。 学ぶことで、自分のスキルも成長できる。 それは、きっと都会では体験できないこと。

あえて、ホテルやレストランからシェフは呼ばない。

普段料理してそうには見えないBOSSや役員たち。

その料理は大雑把、味付けがダイナミックかもしれない。

「君たちは座っていていい！」と言われるかもしれない。

でも、思わず手を出したくなる瞬間もある。

一生懸命している人を見ると、アシストせずにはいられない。

それこそが、本当の両者の中に生まれる「おもてなしの本当」。

２つ目は「その土地を知るスペシャリスト」になる。

地場の食材をメインにした料理を作る。

食料調達。BOSSに同行することで、生産者の顔も見える。

どのような手間をかけた食材なのかがわかる。

みんなで、漁船に乗って魚釣り…大物が釣れたら、心がワクワクする。

自分の手で釣った魚でのBBQ。

もちろん、生産者の顔を知っている野菜は、採れたて！

カヤックでたどり着く島では、 BOSSのごつごつした手で握られた、どれ一つ同じ形はないおむすびで、ランチ？

泡盛飲んで、三線かき鳴らしてカチャ―シー（踊り）している現場に遭遇するかも。

気さくなBOSSなら「ハイサイ」とその輪に加わっていくはず。

話好きには、「ゆんたく」もある。

いつもは陽気なおばあたちの口から、 沖縄の悲しい昔の時代のことがこぼれ出るかも。

歴史的背景を知ることは、 多くの人とその出来事を共有したほうがいい思いに駆られる。

人と人が出会うと、 そんな今まで教科書でしか知らなかったことまでもが、 リアルな思いとして昇華することができる。

それは、ホテルの中で涼を求めて、 お約束の快適なレジャーだけでは得られないこと。

それこそが「スペシャリスト」として、 その場所ならではの別荘を勧められる決め手になるはず。

優れたBOSSは「一人でビジネスを作り上げた」とおごった気持ちは持っていません。

だから、はじめて会ったおばあの懐にも入っていける。

だから、お付き合いする人がどんどん増えていく。

「はじまり」のきっかけになるおもてなしから、 より深いコミュニケーションが生まれる。

はじめましてのゲスト「同士」であっても、 BOSSの人格を通して「同志」にもなる。

会社やオフィスの中では生まれない関係が、 別荘の中には、「ある」。

そしてそれは、沖縄の土地に、存在する。

アニバーサリーエージェントは、そう考えました。

そして、 BOSSの思いが限りなく届くプランにしてみました。