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  • 国名 日本
  • エリア 沖縄県久米島

島の時間をまとう布、
久米島紬。

一本の糸から最後の一反まで、 

久米島紬はひとりの職人の手を離れることなく生まれます。 

糸を績み、染め、織り、仕上げる、

そのすべての工程を分けることなく、

時間も手間も引き受けるようにして布は育てられてきました。

まだ船でしか島にたどり着けなかった時代、 

久米島はこの布を通して島の技と誇りを海の向こうへと届け、 

潮の香りや南の光、

島に吹く風までもを糸の奥に静かに織り込んできました。 

そして現代、装いはより自由に、より多様になりましたが、 

それでも袖を通した瞬間に、ふと背筋が伸びる布があります。 

それは流行をまとう服ではなく、人の魂に触れる衣であり、 

幾日も幾年も黙々と布と向き合ってきた職人の時間が、 

そのまま身体に寄り添ってくる感覚です。 

久米島紬を着るということは、 

島の記憶や誰かの人生をそっと引き受けることであり、 

派手ではないけれど消えることのない、 

静かで確かな生き方を映す布を身にまとうことでもあります。

それが、久米島紬です。

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MEMO

久米島紬の里ユイマール館は、久米島紬が生まれる現場と、その背後にある島の歴史、産業、そして人々の営みの時間そのものに触れることのできる場所です。久米島紬の起こりは十五世紀後半、中国から久米島へと伝えられた染織技術にさかのぼり、ここを起点として日本の紬文化は発展し、沖縄本島を経て本土へと渡り、大島紬や久留米絣、結城紬など、各地の名だたる織物文化の礎となっていきました。まだ船でしか人と物が行き交えなかった時代、久米島紬は島を代表する産業であり、この布は島の外へと運ばれ、久米島の技術力と文化の高さ、そして島そのものの存在価値を示す役割を担ってきました。一本の糸から一反の布が完成するまで、糸を績み、島に自生する植物で染め、図案を考え、機にかけ、織り上げるというすべての工程を、ひとりの織子が手作業で行う久米島紬の制作は、効率や分業とは対極にあるものです。素
材もまた島で育まれたものにこだわり、自然の恵みと人の技、そして時間を丸ごと引き受けるようにして布は生まれてきました。そのため久米島紬には、つくる人の想いが自然と宿り、紬糸ならではのしなやかな風合いは、着る人の身体にやさしく寄り添い、控えめでありながらも確かな気品を醸し出します。こうした長い歴史と高度な技術、そして島の暮らしと深く結びついた価値が認められ、久米島紬は2004年に国の重要無形文化財として指定されました。ユイマールとは、沖縄に古くから受け継がれてきた助け合いの精神を意味しますが、久米島紬もまた、ひとりの職人の仕事でありながら、自然と人、過去と現在が支え合うことで成り立ってきた文化です。館内には完成した反物だけでなく、使われてきた道具や受け継がれてきた知恵、そして今も変わらず紬を織り続ける人の存在があり、ここに立つことで、布とは単なる衣服で
はなく、島の経済を支え、文化を守り、人の生き方そのものを映してきた存在であったことに気づかされます。久米島紬の里ユイマール館は、伝統工芸を鑑賞する施設であると同時に、久米島がどのように生き、何を大切にしながら現在へと続いてきたのかを体感する場所であり、袖を通す前に、その布が背負ってきた長い時間と物語へと静かに導いてくれる入口でもあります。

久米島紬とは
久米島紬は本町を代表する伝統工芸品で、発祥は15世紀後半に堂の比屋という人物が中国から養蚕産業を学び、広めたことから始まったといわれています。蚕から取った真絹でつむいだ糸を原料糸として、天然の草木、泥染めによって染色します。織りは手投杼を用いて丹念に手織りで織り上げます。これらは伝統を踏襲し、一貫した手作業をすべて一人の織子が行います。そのため、久米島紬にはつくる人の想いが込められ、紬糸のもつしなやかな風合いが着る人の着心地を満足させ、気品をかもし出します。その伝承された制作技術は平成16年に国の重要無形文化財として指定され、現在約70名の織子によって継承されています。

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ブルーゾーン久米島の「久米島紬」について、
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