- 国名 日本
- エリア 沖縄県那覇市

沖縄には、琉球と中国が繋いだ結婚式がある。
僕たちは上海で出会った。こんなに果てしない地球という中で。
ふたりとも出身は、中国の小さな田舎町。 それでもこんな広い中国の中で巡り合った。
いろんなことを話すうちに、お互いが日本、特に琉球文化に興味があることを知った。
中国の王朝と琉球王朝は限りなく似ている。けれど、琉球王朝は別物だ。
歴史のどこかで接点はあったに違いない。
琉球の話をするうちに、僕らは自然と恋に落ちた。そして人生を共にする決断をした。
今の時代、結婚式はしなくていいかもしれない。
どうしてもというなら、お互いの両親を「僕らの暮らす街」上海に迎えてでも良かった。
でも、どうしてふたりで生きていこうと決めたかを、みんなに知ってもらいたかった。
中国と琉球…今は沖縄。沖縄は、上海からそう遠くはない。
そして、中国国内から出たことのない両親への親孝行にもなるかなと思った。
暖かくて美しい海。2 月にはもう桜が咲く沖縄。うってつけの場所。
友人も含めて総勢20名、全員中国人。日本語が何となく話せるのは、僕らふたりと数名のみ。
結婚式の場所は、那覇市にある福州園という、中国に縁のある場所を抑えた。両親も安心してくれるはず。
その式。みんなは神様に愛を誓う。僕らは違う。産んでくれた互いの両親に感謝を伝える式、自分たちの言葉で。
先祖から連綿と続いてきた僕らの命。先祖を敬うという意味も込めて、中国の風習、敬茶の儀式とともに。
中国だとジャスミン茶…沖縄だとさんぴん茶。
まったく同じではないがほぼ同じお茶を飲む文化が二つの都市にはある。
中国と沖縄を、僕らと両親を、結婚式が、そしてお茶が繋いでくれたような気がした。
祝宴では、エイサーや沖縄舞踊など、沖縄らしい演出も盛り込む。
翌日は、バスを1台チャーターして、沖縄本島を連れまわす計画。
両家が、そして終生の友が、日本という海外で、数日間刻を共有するということは今後ないだろう。
もちろん僕らが出会わなかったら、その企画すらなかった。
バスの座席ポケットには、みんなへのプレゼント、日本製の水筒を人数分用意した。
色々な種類の茶葉とともに。もちろん、さんぴん茶も。
酒もいいけど…お茶で酔うのもまた一興。
沖縄のところどころに今もある、琉球の古の風に吹かれて。
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MEMO
福州園は、中国福建省福州市と那覇市の友好都市締結10周年と、那覇市市制70周年を記念して、1992年に開園しました。福州市と那覇市との関係は、日本史では鎌倉時代である、14世紀に遡ります。そのころの琉球王国は、大貿易時代を迎え、大いに繁栄していました。 その繁栄を支えたのが、福建省から移住してきた久米村(クニンダ)の人々でした。クニンダの人々は、通訳や航海術などの専門技術を持ち、その後の琉球王国の教育にも大きな影響を与え、琉球初の公立学校「明倫堂」もこの地に設立されました。福州園のある那覇市久米は、まさにクニンダがあった場所なのです。
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